8月6日に『ヒロシマモナムール』を見た

 

最近映画に関するブログを読んでいて、『ヒロシマモナムール』という映画を知った。TUTAYAで見つけて借りてきてみた。見ている間に、そういえば8月6日だったと気がついた。『ヒロシマモナムール』という映画は1959年公開で、フランスの反戦映画のロケで広島を訪れたフランス人の女優と日本人の建築家の1日の情事を描いたもの。その1日というのが8月6日だったのかどうかははっきりとわからなかったが、夏の一日。

最初のシーンの男と女の会話

「君は広島を何も見ちゃいない」

「私はすべてを見た。すべてを」

そして、博物館の展示、映画の映像が流される。ヒロシマと原爆は同じものだ。

映画の中では私が一昨年に見た、「ひろしま」(1953年)と広島、長崎の記録映画の映像も流れる。

 

広島の街は1958年の風景。まだ道路は舗装されていないが、ホテルやコーヒー、あるいはお酒を出すお店もフランス人が撮るからオシャレに見えるのだろうか。モダンな雰囲気に感じる。フランスの街と復興している広島の街が交互に映されるが様々な看板やネオンが光る広島の街も今から見れば外国の地のように美しく感じる。

 

朝から外出していてテレビで中継される広島の平和記念式典を見られなかった。広島を訪れたことはない。『ヒロシマモナムール』を見ていた私も広島を何も見ていないと言われているのだ。