残すものは何か

朝ドラを見ていて思うのだが、現在の主役のおばあちゃんの一代記をドラマにしたらいいんじゃないかと思う。娘を捨てて一人フランスへ渡り、有名パティシエになりフランス人と結婚した女性の苦悩と苦労して海外で成功して、その後・・のが興味ある。

おととい、美容院に行った時、鏡の前に週刊誌が置かれていて、私は気持ち良くうとうととしかかっていたが、表紙に書かれた文字のみを見ていた。幾つかの記事のタイトルで、「緊急提言 子供にスマホを持たせるな」というのと数行後は「高齢化・・子供は公園から出て行け」と書かれていた。

女性誌だから子供の話も読者にとって関係あるからだろうが、子供の身になるとどうやってこれからの世の中を生きていけばいいのか考えてしまう。結局子供たちだけをどこかに預けて集団で育てればいいのか、と思っていたら、今朝の朝刊では介護の高齢者を北海道や九州の介護の余裕のあるところへ10万人移住させるという提言が発表とか・・

自分も20年後には移住させられているかもしれない・・

なんでもかんでも世界遺産にしたいのか、世界遺産になったら廃墟の保存に莫大なお金をかけるとか、なんのために誰が何をしたいのだろう。一部観光で収入を目指す人には儲かる話なのだろうか。

玉川上水世界遺産にというが、上水としては途中から下水処理した水に変わっているのだし、世界遺産にするのではなく、きちんと緑地の保全の問題として考えればいいのではないか。世界遺産にでもしないと何でもかんでも破壊してしまうというのだろうか。

外国では紛争で世界遺産の破壊のニュースもあるが、戦争がなくても世界遺産と誰かに言ってもらわないと破壊するのをやめられないのだろうか。

テレビのなんでも鑑定団でフランク・ロイド・ライトの椅子が出されて、200万円の値段が付いていた。あの帝国ホテルで使われていたものを、常泊客だった妻の父親が壊す前にと一つもらったものだという。毎日湯上りに座っていた椅子だというが、綺麗な状態なので、問題ないという。壊される前のホテルの写真では同じ椅子がフロアーに数え切れないほどあった。ホテルの玄関部分の建物は明治村に保存されているが、ほとんどの調度品は一緒に廃棄されたのだろうか。

あまり反省する様子もなく、オークラも壊さないでという声も虚しく壊されてしまうのだろう。

なのに廃墟を保全する?考えるとますます気が滅入る。