目と耳と
6月に白内障の手術の2泊3日の入院に泊りがけで付き添いをした。
白内障の手術が無事終わり、一ヶ月経過し、結果は良好とのことで、大学病院の役目は終わったとして、紹介状を書いていただいた病院に戻ってきた。
以前のように手探り状態からすると大分改善して、歩き方も危なくはなくなった。しかし、視力検査をしてみるとあまり見えてはいないようで心配していた。
再び診察して、こんどは緑内障と加齢性黄斑変性といわれた。そのために視力があまり回復していない。視力検査の文字盤の一番上の記号を紙に書いたものを目の前から1メートルくらいの距離までしかわからないという。
先生がぽつっと、「せっかく手術したのも無駄だったかもしれませんね」とつぶやいた。白内障で濁った目をきれいにしたからでないと、眼底の神経などがわからないからと、最初から言われてはいたのだが、やはりショックである。
また1ヶ月後に視界の検査をやることになった。その検査は1時間半くらいかかるという。ちゃんと受けられるか心配だと先生に伝えると、「その時はすぐ止めますから」という。
結局、小さい字を読んだりするのは難しいのかもしれないが、日常生活では改善したので良しとするべきなのかもしれない。
しかし、病院通い続くようだ。
さて、おばあちゃんの方は、10日くらい前から補聴器がみつからない。すでに片方はなくしている。まず、私と主人で部屋を探してもみつからず、義妹と義姉もそれぞれきて、部屋を掃除してくれたが、やはりみつからず、ついにまた作ることにした。
今までも何度もそういうことはあったが、ポケットのなかやら、棚の上やら、ゴミ箱のなかやら、床の上やらから見つかってはいたのだが。
作った近所の店で調べてもらうと、前回初めて作ったのは10年前であった。聴力自体はそれ程は悪くはなってはいないという。しかし、何かを話しかけても、まず聞こえない、わからない、という。あるいはわかったふりで、ふんふん、と返事はするが、理解していない。
耳の問題よりも、受け入れたくない事柄は理解しないことにしたようにも思える。あるいは理解しても3分で忘れてしまえるということか。同じ話しを何度も大声で説明しなくてはいけないので、せめて聞こえるようになってもらえればと思うのだ。
作って帰って来たら、こんどは目がうるさいと言っていたが、見ると急に目やにだらけになって赤くなってきたので、サルファ剤入りの目薬を買ってくる。移るからあまり触らないようにと言ってみたけど、最初は右目だったが、一枚のテッシュを何回も使うし、両目ともこするので左目も赤くなってきた。目薬も目にくっつけて両目にさしているので、やり方を伝えるのだけれど、いつも自分でやっているやり方に戻ってしまう。
次の日は目医者さんに行き、洗ってもらうとずいぶん赤みが退いた。塗り薬と目薬一本もらってきた。
次の日には目薬がなくなっていた。